帰省を楽しむために必要な物が２つある。１つは土産。もう１つは久しぶりの家族との再会を喜ぶ態度だ。土産に関しては説明不要だろうから態度に関して書く。西成や兵庫に行くのが旅の目的だと相手に悟らせてはいけない。家族と再会するためにはるばる旅をして来たのだと思わせないと帰省中の僕への待遇に変化が現れてしまう。久しぶりの帰省であるのだから丁重に扱って貰うつもりだ。そのためにも喜ばれる土産と再会後の態度には細心の注意を払う必要がある。小学生の時に風邪をひいたら家族がちやほやしてくれた。あの時の再現を目指す。

土産はいくつか用意する。神奈川土産としてはやはり崎陽軒の焼売を土産とする。京都までの道中に静岡と名古屋を通るからそれぞれの土地で目に付く品があれば土産を買い足すつもりでいる。あくまでも僕が住んでいる神奈川の崎陽軒の焼売が主役であるからそれを越えるような土産を買ってはいけない。崎陽軒の焼売を凌駕する土産は日本全国に多くないだろうから心配は無用だろうが神奈川土産よりも静岡や名古屋土産の方を喜ばれては僕としては面白くない。神奈川の土産は美味しいけれども静岡と名古屋のは何だこれ？　が理想だ。静岡と名古屋に縁のある人には誠に申し訳ないが今回は崎陽軒の引き立て役になって貰う。



寄り道をする場所について書く。静岡と言えば熱海とお茶と富士山とさくらももこさんの印象がある。お茶と富士山にはまだそれほど興味が無いから今回の旅でも接点は生まれないと思う。富士山はもしかしたら電車で移動中に窓から見えるかもしれないがはっきりしない。青春１８切符を使い今回と同じように関東から関西を旅した事があるがその時も富士山を見た記憶が無い。強いて見ようとは思わないから見逃したのか富士山が見えない道を電車が通るのか分からない。

名古屋と言えば喫茶店のモーニング文化と味噌とトヨタ自動車さんが思い浮かぶ。興味があるのは味噌だ。味噌うどんと味噌カツは食べたいが蕎麦を優先する可能性もある。以前名古屋に行った時に味噌うどんも味噌カツもどちらも食べた。大変美味しかった。「矢場とん」と言う名古屋で有名な味噌カツ屋さんが東京駅にあるから名古屋で食べた味噌カツの味を思い出す度に何度か東京駅まで足を運んだくらいだ。

今回の旅で立ち寄る可能性のある街は静岡と名古屋と京都の他に大阪・奈良・兵庫・岡山がある。大阪では西成を見る。奈良は宗教都市として有名な天理市に行きたい。兵庫は城崎温泉だ。岡山では「ノラや」の作者である内田百閒さんの名前の由来となった百間川近辺を歩きたいと考えている。

他には岐阜と滋賀も通るが通過のみになりそうだ。京都に住んでいた頃滋賀の浜大津には頻繁に行った。琵琶湖のすぐ近くの街だ。路面電車が走っている数少ない街の１つとして運転免許を取る際に紹介されたりする事がある。思い出も多いので行けたら嬉しいが時間が取れるか分からない。後は最近スポティファイで近江牛の宣伝をやたらと流しているから気にはなっている。

岐阜に関してはさっぱり分からない。五平餅を知っているくらいだ。前回旅をした際には徳川と豊臣の合戦で有名な関ヶ原を通った。関ヶ原という名の駅が存在していて驚いた記憶があるが寄り道はしなかった。ちなみにこの関ヶ原を境界として関東と関西の料理の味の違いが生まれるそうだ。

出発は明日の昼前を予定している。慌てずゆっくりと進む。初日は名古屋辺りまで行けば良いと考えているが道中あまり寄り道をする気が起きなければそのまま大阪まで出ようかと思っている。