お客さんが配達員を評価するシステムがウーバーイーツにはある。それとは反対に配達員がお客さんや商品を受け取った店舗を評価する事も出来る。評価には良い評価と悪い評価の２種類があり評価をしないという選択肢もある。

僕は毎回お客さんに対しても店舗に対しても良いか悪いかの判断を下している。評価をする基準は配達に支障が無かったかどうかだ。対応が荒っぽくこちらの気分も悪くなるような人には容赦無く低評価を下す。だが幸いにもこういった人には滅多に遭遇しない。お客さんも店舗の人も良い人ばかりだ。無愛想な人さえも少ないくらいだ。

スマホの地図上に表示される配達先と実際の配達先に大きなズレがある場合も悪い評価を下している。位置ズレはお客さん側の問題なのかウーバーイーツ側の問題なのか分かりづらいため申し訳ない気持ちはある。低評価をする場合はその理由を明確にする必要がありウーバーイーツ側が事前に用意している項目にも配達先のズレが含まれている。だから低評価にするのは間違いでは無い。配達員が報告する事でウーバー本部にて配達位置の修正が行われる可能性もあるかも知れない。

威圧的な言動もせず大きな位置ズレもしていない人達は全て高評価としている。置き配指定でお客さんと顔を合わさなくとも高評価だ。問題無く配達が完了出来るお客さんが１番ありがたい。

評価に感情が介入すると毎回一定の評価基準にならないから気を使っている。何となく嫌いなタイプの人だったとか配達先に辿り着くまでに坂があったなどというくだらない理由で低評価にはしない。エレベーターの無いアパートに配達する時もあるがエレベーターの無い物件に住んでいるからウーバーを注文してくれるのだろう。良いお客さんだ。優秀な裁判官ほど感情を表には出さない。評価を下す時は感情は切り離して評価すべきだ。

昨日は夕方に雨が降った。この配達を終えたら帰ろうと思っていた配達が位置ズレしていた。目的の建物を探している間に雨脚は強くなる。後で絶対に低評価をするから覚えていろよという考えでなんとか配達先に辿り着いた。ところが玄関が開いて出てきた男性はとても愛想の良い人だった。少し濡れている僕を見て気遣う言葉もかけてくれた。配達に支障が生まれたのだから低評価とすべきだが高評価とした。僕は裁判官にはなれない。ちなみにこの男性は後ほどチップまでくれた。低評価をしていたら悔やむところだった。時には感情で動くのも大切だ。

ただし次に配達をする配達員さんも位置ズレで困るかも知れない。僕のした事は正解じゃ無い。