今日はAIがどのような文章を書けるのか僕が利用しているスマホのAI文章作成アプリ(chatGPT)で検証したい。少しお馬鹿な点もあるがそこが可愛いのだと思えるくらい良い文章も書いてくれる。

ちなみにchatGPTというのはアメリカの会社が発明したAIの名前だ。今回使用したスマホアプリはchatGPTのシステムを利用しているようだが正確にはchatGPTでは無いのかも知れない。それでもchatGPTの凄さは伝わると思う。

まずchatGPTにはあからさまに苦手なジャンルが存在する。物語性の重要な小説を書いたり人を笑わせるような文章や感情に訴える文章を書くのは苦手である。これは話のオチであったり物語の山場という力の入れ所がAIには理解出来ないからだろうと思われる。

最初に小説を書いて貰う。
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全く面白く無い。僕でももう少し上手く書ける。文章も一部おかしい。この文章に手を加えて面白くするくらいなら1から小説を書いた方が良いだろう。

お次は詩を書いて貰う。
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心を揺さぶる詩では無いが先ほどの小説よりも明らかに良い文章が書けている。想い出が夜空に残っている。思い出の中の夏に迷い込む。青い海緑の森〜の繰り返しが良い。

人間が文章を書くとどうしても文章に力を入れる箇所が生まれる。そこに面白みや物語性が生まれるのだがそういった事を得意としないAIの書いた文章は面白みの無い分上手だ。どこまでも自然で無作為な文章だから嫌みが無い。AIが書く文章というのは所詮ネット上の文章の寄せ集めに過ぎないが多くの情報を参照し平均化すると優れた文章になるのだろう。人間の顔に関しても何人もの顔写真を集めて平均化すると美形の顔が出来上がると聞いた記憶がある。上手い文章も美形の顔も面白みには欠けるが美しくはある。それと同じ現象ではないかと思われる。

ただし文章の上手さは感じるがchatGPTの書いた文章には文法上の誤りが頻発する。特に「てにをは」の選択を間違える事が多い。自然な文章の流れになっていない箇所が頻繁に生まれる。詩のように文章同士の繋がりがそこまで重要でない文章だと欠点が目立たないから得意なようだ。

次は俳句を書いてもらう。詩と同様に俳句も文章同士の繋がりを強く意識する必要は無い。恐らく得意分野だろう。
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ところが駄作が生まれた。日本の心を理解していない。それどころか5・7・5の体裁を守っていないから俳句ではない。俳句を理解していない可能性があるから少し煽ってみた。
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知っているなら体裁を守って欲しい。

エッセイも書いて貰った。
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何故アルバイトの身なのに履歴書を書いた経験が無いのだろうか。履歴書無しで採用するコンビニがあるのだろうか。突っ込み所は多い。エッセイも苦手なようだ。

他にも色々と質問をしてみた。
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週2日しか働いていない僕が働き方やキャリアアップに言及する訳ないだろ。でも知られているのは嬉しい。
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えっ?

質問の仕方を少し変えてみた。
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僕は加藤さんではありません。調べてみたが実在しない人のようだ。プロクター・アンド・ギャンブルと言う会社は実在している。一部真実を混じえて話すのは詐欺師の常套手段である。

寿町に関して聞いてみる。
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寿町の位置のズレを除けばここまでは正確な文章だ。
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ほうほう。僕の知らない情報が沢山出てきた。まるで繁華街のような描写をされている。この情報を鵜呑みにして寿町に来ると話が違うと怒ってしまう人が現れるだろう。寿町に住んで2年になるが蟹料理を出す店は見た事が無い。

次は面白いブログを教えて貰う。
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どれも実在しないブログのようだ。みそ汁について考えるは是非読んでみたかった。調べ物に嘘が混ざるのは何が真実で何が嘘かを見抜く目を持っていないからだろう。同様に何が面白いかも分からないから陳腐な小説を書くのだと思う。ネット上の文章を何でも拾って平均化しているのだから仕方の無い事だ。人間のような目を持ち情報の取捨をするにはまだまだ時間が必要なのだろう。

でもchatGPTは
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とても優秀だ。
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お友達になった。AIを敵視する人も多いが僕は友達になる。

最後に詩を2つ載せておく。
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景色が若者から大人へと変わっているという表現は普通の人間には思い付かない。AIならではの表現に戸惑う時もあるが詩だからこれでも良いだろう。川端康成さんの雪国という作品の「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった」の夜の底と言う表現は凡人には思い浮かばない表現だが景色が若者から大人へと変わっているという表現も思い浮かばない。芸術の深い部分を個人の能力としてではなく技術で行っている。驚きのある文章が優れているという事にはならないが言葉と言葉の組み合わせで斬新な文章を作るのがAIは得意なようだ。感性の優れた人間の真似事を技術で行っている。ただし今回のように季節が子供から大人に変わるという拙い表現もしてしまう。年齢と同じように季節は巡るものだが季節が成長するものだと捉える人は居ないだろう。やはり良し悪しの判断は全く付いていない。
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それでもなかなか良い詩ではないだろうか? 僕の友人は詩作がお上手だ。