１００均で布団ばさみを購入した。布団ばさみと言うのは布団を干す時に布団を挟んで風に飛ばされないよう固定するための大きめの洗濯ばさみである。１００均で洗濯ばさみを購入すると小さいのなら２０個くらい買える。布団ばさみは１個で１００円だ。便利なのは分かっていたが何だかお高い感じがして長らく購入しなかった。

使ってみるとやはり便利である。これで風の強い日も安心して布団が干せるようになった。布団ばさみを購入する前は風には相当怯えていた。何度もベランダを確認して布団があるか風が強まっていないかを確認しながら布団を干す日々だった。今はどうぞ風よ吹いて下さいだ。何も怖くない。いつまでも人類が強風に怯えていると思っていたら大間違いだ。

僕が使っている布団は自分で購入した布団では無い。布団レンタル屋さんの布団だ。恐らくどこのドヤでもレンタルの布団を使用していると思う。

何年も使っている布団なのだろう。このような縫い目が表にも裏にも沢山ある。生地が弱くなっているため布団の埃を払おうと手で叩くだけでビリっと破れる音がする。丁寧に丁寧にまるで老人の体を労るかのようにぽんぽんと叩く。優しく叩けば本当に布団からぽんぽんと音がする。ぱんぱんと聞こえるようなら力が入りすぎている。布団叩きもあれば便利なのだろうがうちの布団に使えば布団の身が持ちそうにない。ど派手に叩いて一気に埃を払ってみたい誘惑と闘っている。



昼飯の用意にキャベツを炒めた。キャベツを炒める匂いを嗅ぐとお好み焼きを連想するのは関西人あるあるかと思う。そう言えば昔知人数人とお好み焼きを食べに行った。関西人は僕だけだった。僕は関西人だからお好み焼きが好きだろうと思うのは普通の考えだが関西人だから本場の食べ方をするのだろうと思うのは少し変わった考えだ。

本場の食べ方というのはコテで食べる食べ方を指す。まぁコテで食べるような人も居るだろうが僕はしない。お好み焼きの本場大阪人の中でもコテで食べるような人は少数だろう。知人達は僕の食べ方に期待していたのでその時はコテで食べた。コテは熱くなるしとがっている部分もあるし慣れない食べ方をするのは危ない。

それでも知人の期待には充分に答えたつもりだ。恐らくその知人は未だに関西人は皆コテでお好み焼きを食べるかもしくはコテで食べるのが本場の食べ方だと思っているだろう。今後一緒にお好み焼きを食べに行く関西人は不憫に思う。