ティッシュが無くなりそうだ。そろそろティッシュを買いに行かねば。とも思うが同時にこうも考えた。昔の人はティッシュが無くとも何とか生活出来ていたはずだ。僕だってやろうと思えばティッシュ無しで生活出来るのではないか?

ティッシュの代わりになりそうな物と言えばやはり葉っぱだろう。思い立ったが吉日。葉っぱを取りに来た。
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沢山の葉っぱがある。……。いや違う。大量のティッシュだ。きょうから世の中の葉っぱは僕にとってティッシュと同意義となる。ティッシュが地面から生えているのだ。色々なティッシュを持ち帰って使いやすさを検証してみよう。

ティッシュとして使用するのだから小さ過ぎる葉は除外となる。
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硬い葉も駄目だ。
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やぶを突付いて蛇を出すという言葉がある。蛇は怖いのであまり奥の方の葉っぱは取りに行きたくないが道路に面している場所の葉っぱだと犬がおしっこをかけている可能性もある。浅からず深からずちょうど良い塩梅の葉っぱを取る。

こういった道路近くの葉っぱはスルーだ。
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確実に犬が汚しているのでNGとなる。

採集した葉っぱを家に持ち帰った。近所を回って集められたティッシュは計4種類だ。まずは念入りに洗う。
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お次は干す。
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少し昼寝をしたらシワシワになっていた。
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エライコッチャ。
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水をかけるとある程度は復活した。
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それぞれ何の葉っぱかネットで調べる……のだが花ならともかく葉っぱでモノを特定するのはかなり困難だった。

これは多分キササゲだと思う。
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カラスウリの葉かな?
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似た葉っぱが多過ぎて特定不能。
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こちらも似た葉っぱが多過ぎる。
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よほど植物に詳しい人でなければ特定不可能だろう。

それぞれの葉っぱをティッシュとして使ってみよう。まずはこの葉っぱ。
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ティッシュの質感とはだいぶ異なる。ゴワゴワだ。更にとても臭い。草の匂い全開である。ティッシュとして使うには不合格と言わざるを得ない。

お次は少し変わった形のこちらの葉っぱ。
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乾燥させた際に一番シワシワになっていた葉っぱだ。まずティッシュとは大幅に触り心地が異なる。やはりゴワゴワだ。そしてこの葉っぱも臭い。草の匂い全開である。

次行ってみよ。
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ティッシュの手触りとは当然違う。しかし臭くない! 草っぽい匂いは全くしない。むしろお茶っ葉のような良い香りだ。これならティッシュとして使えるだろう。合格だ。

最後だ。
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触った感触はとても良い。少しツルツルしているのが気になるが今日持ち帰った葉っぱの中では1番柔らかい。しかし残念な事に草の匂いがある。ティッシュにはなれない。

検証の結果ティッシュとして使える葉っぱはこちらだった。
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手触りもそこまで悪くない。お茶っ葉に似た香りも良い。

……。

しかしやはりティッシュとは違うのだ。この葉っぱで毎回口を拭いたり鼻をかんだりするのは嫌である。ティッシュとして使用するには紙の柔らかさと無臭である点は重要なのだという事を再認識した。登山をする人が用を足した後のお尻を葉っぱで拭くのは聞いた事がある。お尻なら固さも匂いも目をつむれるのだろう。顔に使うのは無理だ。

連日の暑さで頭が錯乱していたのかもしれない。葉っぱは葉っぱだ。ティッシュじゃない。薬局までティッシュを買いに行って来る。